感染拡大が止まらない新型コロナウイルス。

インフルエンザの薬を応用するなどの研究が進められる中、注目されている薬の開発者に、新型コロナウイルスの特徴と予防法について聞いた。

安倍首相「現在わが国では、いわゆるアビガンを含む3つの薬について、新型コロナウイルスについて有効性があるかどうかを見極めるため、観察研究としての患者への投与をすでにスタートしています」

アビガンは、インフルエンザウイルスの増殖を抑える薬のため、新型コロナウイルスに感染した患者にも効く可能性があるとして、すでに投与が一部で始まっている。

そのアビガンの開発に中心となって携わった専門家は、新型コロナウイルスの感染の特徴について...。

千里金蘭大学・白木公康教授「のどで直接感染するということでいうと、まずはインフルエンザ的なところ。それから従来のコロナウイルスは、多くはモノを介して、例えば人が触ったドアノブとか、冷蔵庫の取っ手とかを介してうつる。モノを介してうつる経路というのは、従来のコロナウイルスの特徴」

白木教授は、せきやくしゃみによる飛沫(ひまつ)感染と、モノを介する接触感染が考えられることをふまえ、部屋を定期的に換気することや、アルコール消毒が効果的だとしている。

千里金蘭大学・白木公康教授「アルコールは、このウイルスにとっては非常に強力に効きます。せっけんをつけてもなかなか、全体の(手の)しわの中とかまでいくのは、アルコールの方が早く行くので、短時間で殺したいならアルコールがおすすめ」

時差通勤やテレワークなど、通勤ラッシュを避ける取り組みが進められているが、満員電車に乗らざるを得ない人については。

千里金蘭大学・白木公康教授「マスクでも直接せきをしたのとか、くしゃみをしたのを吸わないことができるはずですから、十分に予防ができていると思います」

アルコール消毒とウイルスを吸い込まないためのマスク。

自分や家族を守るために効果的な対策が求められている。

(2020/03/01)

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