“女性アイドル不毛の地”と呼ばれ続けてきた街・大阪。NMB48はそんな荒野に誕生し、成功を収めた初の女性アイドルグループと言えるだろう。リリースされたシングル13枚のうち11枚、および2枚のアルバムがオリコンチャートで1位を獲得。難波にある専用劇場での観覧倍率は20倍以上。地元の大阪城ホールはもちろん、東京の日本武道館2DAYSも超満員にした人気ぶり。だが、そんな輝かしい記録はNMB48という“日本一泥臭い”アイドルグループを表現するほんの小さな一面でしかない。この映画は、従来のアイドルたちが隠し続けて来た泥臭さ、汗にまみれた人間臭さを隠そうともせず、不格好でも夢にしがみつき、泣いてもがいて勝ち取って来た、5年間におよぶ浪速のオンナたちの闘争の記録である。

知名度は48グループでもトップレベル、NMB48の代表として華々しい活躍を見せるエース・山本彩、かたや同じ初期メンバーでありながら、たったの一度も選抜メンバーにさえ選ばれず、“劇場職人”と呼ばれる沖田彩華。人気の手ごたえに自信をみなぎらせる白間美瑠と、かたや自信を失い、自らを追いつめてゆく矢倉楓子の2人による次世代エース争いなど・・・。物語は時に残酷なまでに光と影を印象付けつつ、少女たちの泥臭いリアルを描いてゆく――。

「手をあげて体をひねって何になるんだろう?」異例の大抜擢を受けた新人・須藤凜々花を襲うセンターの魔物とは?「耐えられへんわ、ホンマに」総選挙速報発表で泣き崩れた山本彩は、そのとき、何を思ったのか?「家族より大切な存在」運営の前で涙ながらに話す少女に、いったい何が起こったのか?極秘現場へとカメラは潜入する。
監督はベルリン国際映画祭に5作連続招待され、骨太の社会派作品を次々と世に出している舩橋淳。自身も大阪生まれという監督が道頓堀の川底をさらうがごとく、夢を追う少女たちの熱狂と閉塞を鋭くえぐる衝撃の問題作!(C)2016「DOCUMENTARY of NMB48」製作委員会

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