栃木県内の温泉地にある少なくとも7つの宿泊施設で、正月に宿泊予約の無断キャンセルが相次ぎ、被害は合わせておよそ250万円に上ることが旅館やホテルで作る組合などへの取材でわかりました。施設側では警察に相談していて、賠償を求めることも検討しているということです。
栃木県旅館ホテル生活衛生同業組合によりますと、被害に遭ったのは那須塩原市の旅館「湯守田中屋」など那須塩原市と日光市、それに那須町のいずれも温泉地にある少なくとも合わせて7つの旅館やホテルです。
いずれもことし1月2日もしくは3日から1泊の日程で露天風呂付きの高額な部屋に10人が宿泊するという内容で予約されましたが客は来ず、被害額は合わせておよそ250万円に上るということです。
これらの予約は去年8月から11月の間に、同じ名前と住所を名乗る人物からいずれも電話で行われましたが、無断キャンセルのあと、その番号は通じなくなっているということです。
施設側では警察に相談するとともに、予約した人物を特定して損害賠償を求めることを検討しているということです。
栃木県旅館ホテル生活衛生同業組合の理事で被害に遭った「湯守田中屋」の田中佑治専務は「男性の声で予約の電話があり普通に話をしたので、まさか無断キャンセルされるとは思わなかった。こんなにひどいケースはこれまでになく、非常に困っている」と話していました。
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