【ワシントン=黒瀬悦成】米国防総省は26日、アフガニスタンの首都カブールの国際空港近くで現地時間の同日起きた自爆テロで、米海兵隊員ら少なくとも13人が死亡し、18人が負傷したと発表した。バイデン大統領は同日、実行犯はイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)系の武装勢力、「ホラサン州(IS-K)」であると断定し、「許さないし忘れない。探し出して代償を払わせる」と述べ、報復計画を策定するよう指示したことを明らかにした。
 IS系武装勢力も同日、関与を主張する声明を発表した。
 アフガンに展開する米軍に死者が出るのは昨年2月に2人が死亡して以来。
米FOXニュースによると、アフガン人の死者は60人以上、負傷者は数百人に上るとしている。
 現場は、カブール空港にある3つのゲートのうち、滑走路南東の通称「アビー・ゲート」の外側と、同ゲートから約200m離れたバロン・ホテル付近の2カ所。ゲート前では徒歩で近づいた実行犯が自爆したほか、ホテル付近の自爆テロでは爆弾を積んだ自動車が使われた。
 爆弾テロの直後、武装勢力の戦闘員と米兵との間で銃撃戦も起きた。
 米中央軍のマッケンジー司令官は26日、国防総省でのオンライン記者会見で、IS系武装勢力がロケット弾や自爆用車両による「さらなる攻撃を仕掛けてくる可能性が極めて高い」と指摘し、次なる爆弾テロの阻止に向け警戒態勢を強化していくと表明した。
 バイデン氏はまた、米民間人とアフガン人協力者の国外退避を「継続させる」と述べ、8月31日の期限までに民間人らの退避と駐留米軍の撤収を進める方針に変更はないと強調した。(映像提供 ロイター)
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