今、各地の地方議会で居眠りをする議員が続出し、物議を醸しているが、今度は広島県の安芸高田市でも議員の居眠りが発覚。

これを市長が指摘したところ、なぜか議員からどう喝を受けたと訴える事態に。

いったい、何が起きたのか。

居眠り疑惑が取りざたされる議会での様子。

聞こえてきたのは、大きないびき?

9月25日、広島・安芸高田市の市議会で、議員の1人がいびきをかいて寝ていたと指摘されている。

画面右の人物が思わず顔を向けるほどの音量。

このとき答弁していたのは、就任2カ月の石丸伸二市長。

議場に響く音に、思わず苦笑いをしている。

石丸伸二市長「眠たくならないような答弁にしないといけないなと」

問題の“いびき議員”。

このあと注意を受けたのかと思いきや、後日、議長に呼び出されたのは、なぜか答弁していた石丸市長だった。

石丸市長(ツイッターより)「昨日、定例会後に議会から異例の呼び出しを受けました。居眠り事件について話がある、と。数名から議会の批判をするな、選挙前に騒ぐな、敵に回すなら政策に反対するぞ、と説得? 恫喝? あり」

実は、あの議会当日、市長は議会中の居眠りについてツイッターに投稿。

このことが、問題視された。

石丸市長「要は、ちょっと体育館裏来いやという感じ。最初に呼ばれたときの雰囲気としては、市長謝りなさいよ、という感じ」

呼び出されたのは、全ての議員が出席する非公開の全員協議会。

その席で、市長がどう喝と感じる発言があったという。

石丸市長「議会を騒がせるなと。あまり騒いでいると、あなた敵を作るよというアドバイス? それはどう喝ですよ、市政が進まなくなるよっていう、このどう喝はさすがにわたしも見逃しちゃいけないなと思った」

出席した議員から飛び出したのは、市政を人質に批判を抑えつけようとする発言だったという。

FNNは、市長を呼び出した山本優議長を直撃。

実際にどう喝発言があったのかを聞くと、「どう喝という言葉じゃなくて、皆さんの受け取り方、議員も市長の方も」と、発言の受け取り方の問題だとしてどう喝とは認めず。

ならば、いびき議員の居眠り疑惑については、どう考えているのか。

山本優議長「(居眠りについて?)それはやっぱり議員本人の自覚の問題だと思う。居眠りしてるかしてないか、わからないでしょう? 目をつむっただけかもしれない」

これが、目を閉じていただけの音だろうか。

FNNは、これまで各地方議会での居眠り疑惑を報じてきた。

千葉市議会で首を傾けていた議員。

直撃取材に返ってきた答えは、やはり「目を閉じていた」だった。

千葉市議会・森茂樹議員「(寝ていたと思う?)寝てたっていうか、目をつむって下向いてた。寝てたっていう意識はない」

今回の一件では、市長による居眠りの指摘がどう喝疑惑にまで発展。

当の安芸高田市民はどう見ているのか。

安芸高田市民「(居眠りは)もってのほか。みんなの税金から給料もらって」、「居眠りはけしからんことですけども、そこ(SNSに投稿)までする必要はなかったのではないか」、「今回だけじゃなく、そういう風潮というか、今まで問題にならなかったということは、議会自体が古い」

(2020/10/15)

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