神奈川県横浜市の旧大口病院で、高齢の入院患者3人の点滴に消毒液を混入し、殺害した罪などに問われた元看護師の久保木愛弓被告に対し、横浜地裁は、無期懲役判決を言い渡しました。
裁判長が無期懲役判決を言い渡した瞬間、久保木被告は微動だにせず、「はい」とはっきりした声で答えました。
横浜市の旧大口病院の元看護師・久保木愛弓被告は2016年、高齢の入院患者3人の点滴に消毒液を混入して、殺害した殺人などの罪に問われています。
これまでの裁判で久保木被告は起訴内容を認め、責任能力の程度と量刑が争点となっていて、検察側が死刑を求刑する一方、弁護側は、心神耗弱状態だったとして、無期懲役刑が相当と主張していました。
9日の判決で、横浜地裁は、「被告には完全責任能力があると認められる。刑事責任は誠に重大と言うほかない」と述べました。
一方で、被告人は自閉スペクトラム症の特性があり、ストレスをため込んだという犯行の背景に触れ、「被告人の努力ではいかんともしがたい」「くむべき事情と言える」と述べました。
その上で「被告人質問では償いの仕方がわからないと述べていたが、最終意見陳述では『死んで償いたい』と述べ、更生可能性も認められる」「死刑を選択することはちゅうちょを感じざるを得ず、償いをさせると共に更生の道を歩ませることが相当」などとして、久保木被告に無期懲役判決を言い渡しました。(2021年11月9日放送)
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