【シンガポール=森浩】海底火山が噴火した南太平洋の島国トンガでは、発生から一夜が明けた16日になっても現地の状況がつかみにくい状態が続いた。噴火後、国内では大規模な停電が発生し、国際通信の大部分が遮断。会員制交流サイト(SNS)には津波が住宅に押し寄せる様子が投稿されているが、被害の詳細は分かっていない。
15日に噴火したのは首都ヌクアロファの北方約65kmにあるフンガトンガ・フンガハアパイ火山。噴煙は高さ約20kmまで上昇し、半径約240kmに拡散した。噴火の衝撃波は米アラスカ州にも到達したという。
ニュージーランドのアーダン首相は16日の会見で、現地との通信の結果として、「ヌクアロファは火山灰に覆われているが、それ以外の状況は落ち着いている」と述べた。アーダン氏によると、公式に負傷者や死亡者の情報はないという。
ロイター通信などによると、トンガ国内では津波によって商店や港の船舶などが損壊。停電でインターネットや国際電話などのデータが通る海底ケーブルに影響が出ているもようだ。また降灰で飲料水の確保が課題になっているという。
太平洋に面する各国では津波警報が発令され、太平洋津波センターによると、ヌクアロファがあるトンガタプ島では80cmの津波が観測された。南太平洋のバヌアツに1.4m、米カリフォルニア州やアラスカ州、南米チリなどに1mを超える津波が到達した。(映像提供 EYEPRESS)
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