ロシアを中心とする15の共和国で構成された旧ソ連が崩壊して、25日で、ちょうど30年。
アメリカとともに東西冷戦に終止符を打ち、ソ連の解体を宣言したのが、ゴルバチョフ氏。
来日時は、東京・浅草でも人だかりができるなど、日本でも「ゴルビー」の愛称で親しまれた。
そのゴルバチョフ氏が今回、FNNなど、日本の一部メディアの書面によるインタビューに応じた。
1991年12月25日、ゴルバチョフ大統領(当時)がテレビ演説を行い、国民に別れを告げた。
ソビエト連邦・ゴルバチョフ大統領(当時)「私は不安とともに職を辞する」
世界初の社会主義国として誕生したソ連が、崩壊して30年。
現在90歳のゴルバチョフ氏が、FNNなどの書面によるインタビューに応じた。
ゴルバチョフ氏「世界の大国は今、コントロールできないほどの軍事的・政治的な対立に直面しています」
ソ連崩壊の2年前には、当時のアメリカ大統領とともに、東西冷戦の終結を宣言したゴルバチョフ氏。
「冷戦後最悪」といわれる、ロシアと欧米との関係に危機感を示す一方、「致命的な状況ではない」との考えを示した。
ゴルバチョフ氏「現在の状況について、すべての責任がロシアにあるとされ、ロシアが歩み寄ることだけを求められています。それでは対話は成立しません。唯一の解決方法は、理性的な対話なのです」
一方、ロシア国内では、たびたび“反体制派デモ”が起き、国民たちが「真の民主化」を求め、声をあげている。
ゴルバチョフ氏「ロシアには、1つの未来しかない。それが民主主義です。そして、ロシアが強く民主的であることは、外交政策にも必要なのです」
最後に、北方領土問題を抱えた日ロ関係については、「対話を中断してはいけない。道は歩く者によって成し遂げられるのです」と述べた。
民主主義と対話の重要性を強調したゴルバチョフ氏。
ロシアは今後、どのような役割を果たすのか、真価が問われている。
FNNプライムオンライン
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