ロシアは侵攻するのか、するとすれば、いつなのか・・・。緊迫するウクライナ情勢をめぐり、ロシアと欧米各国の間では情報戦も熱を帯びています。
15日、ウクライナ国境周辺の軍の一部撤収を始めると発表したロシア。16日には、ウクライナ南部・クリミア半島での演習を終えた部隊が撤収しているとする映像を公開しました。
これに対し、アメリカの政府高官は・・・
米政府高官（１６日）
「発表はうそだ。ロシアがここ数日でウクライナの国境近くに、７０００人の兵士を増やしたことを確認した」
発表とは逆にロシアは増兵していると批判したのです。
ブリンケン国務長官は16日、アメリカメディアに対し、「主要な部隊はウクライナ国境から遠ざかるのではなく、むしろ国境に向かっている」と指摘。さらに、NATOのストルテンベルグ事務総長も、ロシア部隊の撤退は確認されていない、との見解を改めて示しました。
ウクライナ情勢をめぐってロシアと欧米の間で激しさを増す情報戦。
先週、一部の欧米メディアは、16日にロシアがウクライナに侵攻する可能性があるなどと、具体的な日付まで示しました。
これに対し、ロシア外務省のザハロワ報道官は・・・
ロシア外務省 ザハロワ報道官
「西側メディアの皆さんには残念なことに、戦争は起きませんでした」
ザハロワ氏は、SNSでこんな皮肉も。
外務省ザハロワ報道官 Facebookより
「アメリカ、イギリスの偽情報メディアにお願いです。この先のロシアの侵攻スケジュールを下さい。休暇の予定を立てたいので」
こうした中、NATOのストルテンベルグ事務総長は、東欧や中欧にNATOの新たな戦闘部隊を創設することを検討すると発表しました。
NATO ストルテンベルグ事務総長
「NATO加盟国の防衛相は、抑止力と防衛力のさらなる強化に向け、検討に入ることを決めた」
ルーマニアに部隊が配置される場合には、フランスがその中核となる意欲を示したとしていますが、ロシアの反発は必至です。
一方、ロシアメディアによりますと、17日、ウクライナ軍が東部ルガンスクの親ロシア派が支配する地域に向け、迫撃砲などで攻撃したと言うことです。これについてウクライナ側は攻撃はしていないと否定しています。
（17日15:46）
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