北海道旭川市で2021年3月、中学生が凍死した状態で見つかった問題。
女子生徒が失踪してから間もなく1年を迎えるのを前に、母親が手記を公表しました。
この問題は、2021年3月旭川市内の公園で、当時中学2年生の広瀬爽彩さん(当時14)が遺体で見つかり、いじめの有無の調査が続いているものです。
広瀬さんが失踪して1年となる2月13日を前に、母親が手記を公表しました。
母親は「今も爽彩がいつか帰ってくるような気持ちで日々を過ごしています」と心境を明かしました。
そのうえで、調査について「学校はいじめを認めないままですし、調査もいつどうなるか分かりません」
「早く調査を終えてほしいし、関係する子どもたちには正直にありのままを話してほしいです」としています。
遺族の代理人弁護団は、13日をめどに、いじめの有無に関する部分について、調査結果を公表するよう第三者委員会に要望しています。
母親の手記の全文は以下の通りです。
【失踪から一年を迎えて】
あの日から、もう1年。今も、爽彩がいつか帰ってくるような気持ちで日々を過ごしています。爽彩に帰ってきてほしい。今もそう思うばかりです。
供養してあげると、爽彩がいなくなったことを認めるような気がして、でも、供養しないと爽彩が天国で幸せになれない気もして。この1年、ずっと爽彩がいなくなったという感覚がないまま、時間が過ぎていきました。
1年を迎えてどう感じますか、と問われます。でも、1年前のあの日から、何も変わっていません。学校はいじめを認めないままですし調査もいつ、どうなるかわかりません。今は、これからどうなるかという不安しかありません。早く調査を終えてほしいですし、関係する子どもたちには正直にありのままを話してほしいです。
爽彩のことをきっかけに、いじめが人を自殺に追いやるものだということに気づいてもらえたらと思います。「何かできることがあれば」という多くの皆さんの
声に支えられながら、この1年を過ごしてきました。多くの皆さんにいじめ問題に関心を寄せていただくことが、子供たちを救うきっかけになると信じています。
これからも、爽彩の気持ちに寄り添っていただけたらと思います。
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