新型コロナが仕事にも様々な影響を及ぼしています。感染した人が回復しても職場復帰を阻む“大きな壁”。また、今月までに7万5000人が“コロナ失職”する現状。生活が苦しくなる中で再就職や食料など支援の動きも広がっています。
東京・福生市にある若者向けの自立支援施設。
10月から働き始めた皆川絢加さん(22)。以前は、造園業の会社に勤めていましたが、コロナの影響で失業しました。
「仕事辞めるというのが考えられなかったので、お金どうしよう、生活どうしようってちょっと悩みました」(皆川絢加さん)
新たな就職先も見つからない中、皆川さんが頼ったのが、若者向けの再就職支援事業です。
「(若者が)安心して今のコロナ禍を乗り越えていける環境であったり、働くというところでも、希望が持てる社会を作っていかないと」(NPO法人 青少年自立援助センター 山本依里子さん)
新型コロナの影響は、職を失うことだけにとどまりません。医療機関に勤めるAさんが、今直面しているのは・・・
「働ける状態にあるにもかかわらず、復職ができない」(医療機関に勤めるAさん)
Aさんは、およそ1か月前に、夫の濃厚接触者としてPCR検査を受け、陽性となりました。10日間のホテル療養を終え、自宅に戻りましたが・・・
「職場の規程では、(復職は)陰性2回という条件なので」(医療機関に勤めるAさん)
実はAさん、自宅に戻った後にも2度、PCR検査を受けましたが、結果はいずれも陽性。そのため、職場に復帰できずにいるのです。
国の基準では、ホテル療養が解除された時点で、職場復帰できるとされています。
また、保健所からも“ウイルスの死骸で陽性反応が出ただけで職場の復帰は問題ない”と伝えられたといいます。
「国の基準に沿って退所したにもかかわらず、職場の規程の方が強い現状ってどうなんだろう」(職場に復帰できないAさん)
こうした現状に、呼吸器内科の専門医は・・・
「『PCR検査を受けてマイナス(陰性)だと、会社に提出してください』という人が増えている。(国の基準を)一般に周知していただければ、こういう混乱はないと思う」(インターパーク倉持呼吸器内科 倉持 仁 院長)
コロナの影響で生活が苦しくなる人が増える中、支援に動き出した自治体もあります。
「高く積み上げられているのは、カップ麺の箱です。これらはすべて、寄付されたものなんです。生活相談が急増している横須賀市が食料の寄付を呼びかけたところ、申し出が殺到し、職員が仕分け作業に追われています」(記者)
須賀市では、市民や企業から寄せられた食料を、1日3食・4日分に小分けし、年末に配る準備を進めていました。
「賞味期限だけ確認させていただきます」(職員)
窓口には、市民がひっきりなしに訪れていました。
「今、大変な思いをしている方が多いと聞いているので、少しでも役に立てればと」(食料を寄付した市民)
「お餅を50個ほど。うちも(コロナで)やられてますけど、皆さんでせめて良い正月を迎えたい」(餅を寄付した人)
受け付け開始から1週間足らずで集まった食料は1400人分ほど。横須賀市にはコロナの影響で「生活が苦しい」という相談が昨年の2.5倍も寄せられているといいますが・・・
「もっといるでしょうね。我々も経験したことがない見えない貧困が水面下に広がっているのでは」(横須賀市福祉専門官 北見万幸氏)
(news23 2020年12月11日放送)
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