性的マイノリティーの人たちへの理解を促進する法案の採決で、自民党議員が向かったのはトイレでした。
岸田首相が急きょ予定を変更して出席した13日の衆議院本会議。LGBT理解促進法案の採決が行われる直前、自民党の高鳥修一議員が突然、席を立ちました。
――法案に不満があるのですか?
自民党 高鳥修一議員
「トイレに」
向かった先はトイレでした。しかし10分以上、出てきませんでした。これには、ある理由がありました。
高鳥議員は、いわゆる「保守派」です。LGBT法案をめぐっては、自民党の部会で審査していた頃から、「反対多数にもかかわらず了承を取った」などと、不満を口にしていました。
自民党 茂木幹事長(12日)
「LGBT理解増進法案については当然、党議拘束がかかります」
しかし、この採決は、自民党議員が反対したり、退席したりした場合は処分の対象になりうる「党議拘束」がかかっていたのです。高鳥議員は、トイレを理由に退席することで、重い処罰を回避しようとしていたのでしょうか。
高鳥議員がトイレに入っている間に法案は賛成多数で可決され、参議院へと送られました。
――トイレに入った理由は
自民党 高鳥修一議員
「トイレへ行きたいからだよ」
――法案について考えは
自民党 高鳥修一議員
「今はコメントしない」
その後、高鳥議員は事務所を通し、「腹痛のため途中退席した」とコメントしています。
(2023年6月13日放送「news every.」より)
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