歴史的な円安のなか、水際対策の緩和により外国人観光客が続々と入国しています。皆さん、どんな場所で何を体験しているのか。日本人の知らない「ニッポンの穴場」を教えてもらいました。
今、外貨の両替所で、日本の円が不足する異常事態が。
外貨両替「インターバンク」・佐藤豪代表:「円安が続いているので、ずっと忙しい。(外国人客が)殺到すると資金繰りが大変、うれしい悲鳴。欧米や東南アジア、大きいと100万円単位の人がいる」
「歴史的な円安」と「外国人客の増加」で、外貨の買取が急増。
円相場は32年ぶりの円安水準を更新し、一時、1ドル149円に迫るまで値下がりしています。
新宿の両替所にニューヨークからの観光客が。170ドルを両替すると、およそ2万5000円に。何に使うのでしょうか。
アメリカ、アヤンさん(40):「サンキュー、アリガトウ。為替レートが良いからね」
円安に喜びながら、向かった先は…。
アメリカ、アヤンさん:「オモイデヨコチョウ」
外国人客に大人気、新宿西口にある「思い出横丁」。昭和レトロの面影漂う商店街で、長さ90メートルの狭い通り沿いに60軒以上の飲食店がひしめいています。
ドイツ、ステファンさん(31):「昔にタイムトラベルしたみたいで、とてもクールだね」
日が暮れると、思い出横丁に続々と外国人客の姿が。
焼き鳥店で、ロンドンから来たカップルを発見。カウンター席は非常に狭く、壁すれすれ…。人が通る隙間もありません。
イギリス、チャーリーさん(28):「ここでの値段はかなり価値があります。ロンドンで日本食を食べると5倍になりますから」
歴史的な円安のなか、「割安な日本グルメを存分に味わいたい」。注文したのは、焼き鳥とポテトサラダ。
ところが、チャーリーさんは…。
イギリス、チャーリーさん:「どうして良いのか分からない…。ポテトサラダのように見えるけど」
すると、日本人では思い付かない食べ方を披露。
ディレクター:「おお~ポテトをディップ!」
箸でつかんだ焼き鳥の上にポテトサラダを付けて、ぱくり。
イギリス、チャーリーさん:「う~ん。僕は何かやらかしたかな?どうだった?」「味のコンビネーションが最高ですよ」
母国イギリスのソウルウード「フィッシュ&チップス」ならぬ、「チキン&ポテトサラダ」。オリジナルの食べ方で堪能。
イギリス、カーラさん(28):「私たちが日本に来た主な目的は食べ物なんです」
陽気な2人は、「食い倒れの街」大阪へ、グルメ旅に向かうといいます。
東京・荒川区のJR日暮里駅近く。駅前通りに、外国人客から人気の穴場スポットが。
およそ1キロにわたる、繊維の問屋街にやってきたのはフランス人の音楽家の2人。日本でのコンサートのため、5日前に来日したといいます。
フランス、クロードさん:「ベリーナイス!ビューティフル」
金色に輝く生地に、一目ぼれ。
フランス、クロードさん:「これはテーブルクロスにしようかしら」
色とりどりの生地を“爆買い”。2人合わせておよそ1万円分をお買い上げ。
フランス、マリーさん:「この生地でシャツをあつらえようと思います」
フランス、クロードさん:「ベリーハッピー」
フランス、マリーさん:「ジャパン」
フランス、クロードさん:「フランスの半額で済みます」
ところで、どのようにして「日暮里繊維街」を知ったのですか。
フランス、クロードさん:「ガイドブックで見ました。友人が来たことがあって教えてくれました」
2人は、日暮里からほど近い「谷中ぎんざ」へ移動。日本の冷たいそばに初挑戦します。
フランス、クロードさん:「どうやって食べたら良いのか教えて下さい。そばを食べた後におつゆを飲むの?」
聞けば、フランスには温かいそばしかないんだとか。
フランス、クロードさん:「冷たいそばもおいしいわ。とてもおいしい」
外国人観光客が魅了されるニッポンの穴場スポット。日本人も知らない魅力が隠れているのかもしれません。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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