解体処分のために業者に販売された自衛隊車両が、解体されずに不正に海外へ転売されていた疑惑がもちあがっています。
北海道内の解体業者が詳しい事情を語りました。
先月、マレーシアで撮影された1台の車両。
色は塗り替えられていますが、実は陸上自衛隊の「高機動車」とみられています。
ロシアがウクライナとの戦争で使用しているとされる車両。こちらも自衛隊の高機動車とみられ、日本語が読み取れる車内の画像も出回っています。
防衛装備品の輸出が制限されている中、なぜ、海外で陸上自衛隊の車両が走っているのでしょうか。
今年6月、ロシアで使われているとみられる画像について防衛大臣が国会で追求されました。
■猪瀬直樹議員:
「外見写真見ると、どうしても自衛隊の高機動車にしか見えないんですね。防衛大臣、この件は御承知のはずですが、これは自衛隊の高機動車ですね?」
■浜田靖一防衛大臣(当時):
「外観上の類似性は認められるものの、画像だけでは自衛隊で売払いした車両と同一か否か判断することは困難。どのように処分されたのかを現在調査を行っているところであります。」
実は道内にも自衛隊車両を解体する業者があります。
■原口商事・原口富美吉社長:
「これはBXD10と言っていま問題になっている車両ですね。」
本来、耐用年数を過ぎた自衛隊車両を入札で売り払う場合は、悪用されないよう入札業者は車両を解体しなければならないという規定があります。
しかし、一部の業者は解体せず、そのまま海外に転売しているといいます。
■原口商事・原口富美吉社長:
「北海道の税関は、絶対コンテナに積んで(解体しなかった)自衛隊の車両は(許可が)通りません。」
「だけど横浜(税関)行ったら素通りですねみんな。
だからみんな、この違反車両は横浜(税関)から出てると思います。」
■原口商事・原口富美吉社長:
「ここがエンジンですね/うちらはここまで解体してる。」
これは実際に解体された陸上自衛隊の高機動車のエンジンや足回りのパーツです。
ここまで解体することで再び、組み立てられて悪用されることを防いでいます。
しかし、一部の業者は解体せず海外に転売することで高額の利益を受け取っていると指摘します。
■原口商事・原口富美吉社長:
「莫大な利益が生まれると思うんですよ。
これを解体していけば、解体費用の10%とか15%しか儲からないけど、このまま出せることになったら何百%という利益に繋がってくるからそういう業者が絶えないと思う」「僕らも遺憾ですよね。真面目にやった業者の利益が少なくて、悪いことしてやってる方が利益がどんどん膨らんでちょっとやっぱり面白くないですよね。」
安全保障上の観点で問題が起きかねない自衛隊車両の転売。
これについて就任したばかりの木原防衛大臣は。
■木原防衛大臣:
「東南アジアにおける調査を前倒し、必要な調査を早急に進めて用途廃止した車両が適切な処分がされるよう速やかに対応を進めてまいります。」
「防衛大臣としてこの件は大変重く受け止めているところです」
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