自民党の派閥をめぐる裏金事件で、16日、新たな動きがあった。

松野前官房長官ら安倍派5人衆や、派閥の実務を取り仕切る事務総長経験者など、7人の安倍派幹部について、東京地検特捜部が不起訴とする方針を固めたことがわかった。

安倍派の会計責任者が、「幹部から不記載の指示は受けていない」といった趣旨の説明をしていることもわかり、特捜部は共謀を認定できるだけの客観的な証拠がないと判断したものとみられる。

一方で、高額な裏金疑惑が持たれている谷川弥一議員や大野泰正議員については、立件する方針。

裏金事件に揺れる自民党。

「イット!」が16日に直撃したのは、二階派の中曽根康隆衆院議員。

祖父は現在の二階派の元となる派閥を立ち上げた、中曽根康弘元首相。

不起訴の方針が報じられた安倍派の7議員について...。

自民党“二階派”・中曽根康隆衆院議員「国民の疑念を抱いたことは事実。しっかり説明責任は果たしていくべき」

さらに、派閥の今後については...。

自民党“二階派”・中曽根康隆衆院議員「派閥のあしき慣習を一掃して、過去と決別しなきゃいけない。解体的出直しは必要だと思う。今ある派閥というものは、いったん解体すべき」

その中曽根議員も出席した、自民党の政治刷新本部。

2回目となる16日の会合は自民党の全議員を対象に開かれ、岸田首相は「われわれ自民党は変わらなければなりません」と述べた。

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