2021,7,11
大和ジム50周年記念大会
名古屋国際会議場イベントホール
ウェルター級3分3R(延長1R
洋輔Y A M A T O(大和ジム/N J K Fウェルター級王者)V S 滝口幸成(キングムエ/WMCインターコンチネンタルウェルター級王者)
NJKFVSWMCの現役王者同士の一騎討ちは大和ジムの最強遺伝子対決
NJKFとWMCの現役王者同士の一騎討ちだ。洋輔YAMATOは一昨年10月のホーストカップ大阪大会で佐野克海とのNJKFウェルター級王座決定戦を大差の判定で勝利して初戴冠に成功した。キックを始めた理由がふるっている。「もともと格闘技が好きだったんですけど、悪さばかりしていた先輩に勧められました(微笑)」
洋輔はエピソード満載。大和ジムに入門したときの記憶も鮮烈だ。「場所を調べず電話だけでジムに行こうとしたんですよ。おかげで10回以上電話して辿りついたんですけど、到着したときには望月マネージャーから『お前か、今日何回も電話してきた奴は?」と呆れられました」
一方の滝口幸成は今年4月に開催されたムエタイイベントBOMで元王者の誠を破り、WMCインターコンチネンタルウェルター級王座を戴冠したキングムエの秘密兵器だ。
「一度敗れている相手にリベンジを果たすとともに、チャンピオンベルトを獲れたことをうれしく思います」
同じ名古屋在住で同じ階級なだけに、洋輔とはいつか対戦する予感があったと言う。
「洋輔選手はパンチとローが強い。NJKFの王者でもあるので、気持ちを引き締めて試合に臨みたい」
一方、洋輔の滝口に対する印象は?
「自分の闘いやすい距離をわかっている。自分が秀でているところ? 顔の怖さですかね(笑)。冗談はともかく、完封して勝つ」
そこまで言われたら、普段はキングムエでトレーナーを務める滝口も負けてはいない。「中間距離での闘いには自信がある」と自信をのぞかせる。
そもそも、キングムエを切り盛りする佐藤孝也代表は大和ジムから独立した名古屋JKFの出身。厳密にいうと、滝口も大和の遺伝子を受け継いでいるという見方もできる。
果たして大和の遺伝子対決はどんな科学反応を見せてくれるのだろうか。(スポーツライター:布施鋼治)
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