2021,7,11

大和ジム50周年記念大会

名古屋国際会議場イベントホール

60Kg契約3分3R(延長1R)

マキ・ピンサヤーム(真樹ジムA I C H I/HOOST CUO日本ライト級王者・元ムエタイルンピニースタジアム2冠王)

V S    H I R O  Y A M A T O(大和ジム/N J K Fスーパーフェザー級2位)

「僕の物語はここから面白くなる」
HIROが尾張の日本人キラーと試練の一戦
 小6から電車に揺られながら大和ジムに通い、高校生でプロデビューを果たしたHIRO YAMATOが試練の一戦を迎える。自ら希望する形で“尾張の日本人キラー”マキ・ピンサヤームとグローブを交わすことになったのだ。昨年は元NJKFスーパーフェザー級王者の大輔にTKO勝ちを飾り成長した姿を見せつけた。その勢いで今年2月には梅沢武彦とのNJKFスーパーフェザー級王座決定戦に臨んだが、延長戦で梅沢に引き離され涙を呑んだ。しかし、HIROはスーパーポジティブ。前回のタイトルマッチも肥やしにしようとしている。「まさかこうなる(敗北)とは。でも、これで僕の物語はさらに面白くなったんじゃないですか」
 HIROはジムに入門してから最初の転機を「高校生になってからプロを目指すようになったこと」と考えている。
「2019年10月のレンタ・ウォーワンチャイ戦が決まったときにはぜっっっったい(強調)負けたくなかったので、レンタ戦を通して自分は最も伸びたと思います」
 最大の武器を訪ねると、HIROは具体的なテクニックでばなく、意外な言葉を口にした。「小さい頃から折れずに、キックを続けてきたことだと思います」
 コツコツと続けることこそ、強くなるための最善の道。守永会長にとって、これほどうれしい言葉はあるまい。
 しかし、いくら現在のHIROがのびしろ無限大のキックボクサーだとしても、ピンサヤームは高い壁といわざるをえない。一度引退するも、家族を養うためにすぐにカムバック。昨年12月には久井淳平を破り、ホーストカップ日本ライト級王座を奪取した。それでもHIROは真っ向勝負をする覚悟だ。
「どんな流れになっても自分が勝たなければ意味がない試合ですからね」
 倒すか、倒されるか。斬るか、斬られるか。興味津々の日タイ国際戦になりそうだ。(スポーツライター:布施鋼治)

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