24日開かれた日本とアメリカ、オーストラリア、インドの4か国の枠組み「クアッド」の首脳会合。焦点となったのは中国への対応でした。一方、「中国が台湾に侵攻したらどうするのか」改めて問われたバイデン大統領の答えは?
航空自衛隊のF‐15戦闘機。外国機が日本の領空に侵入する恐れがある場合、緊急発進し対応にあたります。
中国が海洋進出の動きを強める中、情報収集を活発化させている中国機への緊急発進は2021年度は722回と前の年に比べ急増しています。
その中国や、ロシアに対しいかに結束を示せるのか。
日本、アメリカ、オーストラリア、インドの4か国の枠組み「クアッド」の首脳会合が、24日総理官邸で行われました。
冒頭、岸田総理はウクライナ侵攻を非難した上で、中国を念頭にこう訴えました。
岸田総理
「我々はインド太平洋地域で同じようなことを起こしてはなりません」
23日、「中国が台湾に侵攻した場合アメリカが軍事的に関与する」と踏み込んだ考えを示したバイデン大統領に質問が飛ぶ場面もありました。
‐‐中国が台湾に侵攻したらどうするのか?
米・バイデン大統領
「政策は全く変わっていない。昨日の会見で述べた通りだ」
発表された共同声明では、「ルールに基づく海洋秩序に対する挑戦に対抗、あらゆる威圧的挑発的な行動に強く反対」することが明記されました。
声明でロシアや中国を名指しで批判することはありませんでしたが、首脳会合の成果について岸田総理は。
岸田総理
「『力による一方的な現状変更はいかなる地域においても許してはならない』このメッセージを一致して世界に発信できたことは大きな意義あることであった」
一方、中国外務省の報道官は、共同声明を受けこう非難しました。
中国外務省・汪文斌報道官
「小さなサークルを作り、陣営の対立を引き起こすことこそ平和で安定的な海洋秩序の構築を脅かすことだ」
また防衛省は24日、中国とロシアの爆撃機4機が日本海から東シナ海にかけ共同で飛行したと発表。クアッド首脳会合のさなかの飛行は挑発を増すものだとして非難しています。
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