緊迫するウクライナ情勢について、モスクワからの中継です。ウクライナ代表団が現場に到着し次第、交渉が始められるということです。ロシアによる軍事侵攻が始まってから両国による交渉は初めてです。
こちらは、ベラルーシ外務省が先ほど公開したロシア、ウクライナ両国の代表団の交渉が行われる部屋の写真です。交渉場所は発表されていませんが、ベラルーシ南東部ホメリ州のウクライナとの国境付近とみられています。
一方、ウクライナ大統領府の情報によると、交渉は1時間以内に行われる見通しだと伝えています。停戦交渉をめぐっては、ウクライナのゼレンスキー大統領は27日、「前提条件なしでの協議」に合意したとする一方、「交渉の結果には期待していない」とも述べ、難しい交渉になるとの見方を示しています。
ロシア側はこれまで「ウクライナの中立化」や「非軍事化」を求める強硬姿勢で、プーチン大統領が「軍の抑止力を特別戦闘態勢にする」と核兵器を念頭においたとみられる発言をするなど揺さぶりをかけていて、交渉が実際の停戦につながるのかは不透明な状況です。
そんなロシアですが、足もとでは反戦デモが続いています。軍事侵攻後、4日連続で各地でデモが行われ、人権団体によりますと、これまでに全国で5900人あまりが拘束されています。プーチン政権はメディアやSNSなどへの規制も強めていて、抗議の声を力で抑え込む姿勢で、「軍事侵攻」といった言葉を使って報じたロシアメディア10社に対し、記事の削除を命じたほか、フェイスブックやツイッターなどの利用制限にも乗り出しています。
ただ、SWIFTからの排除を受け、通貨ルーブルが急落するなど欧米からの経済制裁に国民の不満は一層高まりそうで、プーチン政権への反発が広がる可能性も出ています。
(28日15:58)
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